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嬢
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作詞 ほ☆さ☆か |
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小さい時から 小さい頃から
その手は未来を掴もうと
必死に伸ばし続けていた
まだ指先は世の中に触れていなかった
枯れ葉の落ちる 季節が変わることに
怖れを抱いていた
取り戻せない時間に焦りを感じていた
その指先は確実にそこへ触れていた
だから 手を伸ばし続けていた
掴んだ未来は手放して
左から右へ流れる時の動きが
私を迷わせる
幼い時から 幼い頃から
その目は未来を見据える
美しさを探すように
まだ悲観の涙も感じたことがなかった
夢を見続けている 同じ夜が何回も来るごとに
色褪せていった
進み行く現実に焦りを感じていた
その目は想い出だけ見ていた
そして 前を見続けていた
捕らえた世界を見つめる
蒼色の海が綺麗だと言うこともできなかった
私は泣いていた
小さい時から 小さい頃から
風を掴むように未来を求めていた
そう考えていた意識は 遠ざかっていった
今では水を掬って
花に水を掛けることしかできなかった
だから 歩み続けていた
帰る場所など消して
その朝に花は咲いた 空にも虹色が咲いた
飛び立つ鳥の群れは 私と共に
そして 心が震えていた
幼い頃に夢見た世界があった
投げ掛けた言葉のように どんどん遠ざかっていった気がした
それは偽りだった 私が臆病だったから
見えるべき世界が見えなかった
小さい背丈じゃずっと遠くて
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