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理由がない理由。
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作詞 雫依瑠子 |
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理由、なんてものは、
今となってはあまりにも遠く小さく渇いてしまって、
時間のわっかがバラバラに外れた後では、
全てが無彩色の部屋の中に眠る。
23時59分。
・・・今日という日に何よりも遠く、明日に限りなく近い、この時間に。
糊でべたつく、後ろめたさの心。
相変わらず逆さまで頑張っている、天井からぶら下がる電灯。
手に馴染んだ本からこぼれ落ちた言葉を、
目の前に浮かべては、空へ返した。
アクセサリーの紛失と共に殺してしまった小さなユメを、
高く天へとかかげたら、青空は黒い夜へ変わった。
黒(black)−B=欠乏(lack)
誰もが全てのことに必死である、とするのなら、
指先にまとわりつく不安を共有したいがために、
人は手を繋ぎたがる。
何もかもに理由がある、とするのなら、
きっと世の中はパニックになるだろう。
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