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春恋色
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作詞 里央奈 |
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もう直ぐ春が来るはずだから
君の温もりを今ほど感じられなくなる
窓硝子に張り付いた小さな春に触れてみた
あの日よりも少し暖かな日差しが ゆらり 風に揺れた
微妙な色合いで世界を染めてく
明るく可愛くあたしらしく
手の届かない範囲でも精一杯両手を広げてみた
ね、多分ね。ただ単純に好きなんだよ。
理由なんて追いつけないくらい
ね、だからね。ただここが好きなんだよ。
境界線を曖昧に塗り潰して
絵の具を七色・マーブルに塗りたくって
君の描く世界と重ねたりしたんだ
夕焼け色に浸して明るい空にひっかけた
不協和音が耳を引っかくけど ふわり 変わってく
暗い色合いで世界が染まってく
寂しく虚しく終わりみたい
それでも痛いくらい爪先で背伸びをしたんだ
ね、多分ね。いつか終わりが来るでしょう?
どれだけ早く駆け抜けたって
ね、だからね。その分ここにいたいんだよ。
存在自体が消えたっていいよ
ね、多分ね。ここはずっとあたしがいるんだ。
空がまた沈んだとしても
ね、だからね。君もずっとそこにいてほしいなぁ。
世界が染まるその瞬間が好きだから
君と染めてくその刹那が泣けるくらい優しいから
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