|
|
|
水面の上で
|
作詞 竜聖 翼 |
|
雲の流れに今を感じ 僕は一人空を見上げている
今日もまたチャイムとともに授業が始まる
走り焦る仲間たち
これから始まる 一人心を躍らせどきどきする僕がここに
プールサイドの端 ああ‥青春だ
波うつ水と鼓動 水面に映る光 水素の匂い
そして 君がいつものドアを開ける
教師という仮面をかぶった君
いつもとは違う表情を見せながら
僕らの前に姿を現す
それでも僕は君の優しさを知っている
仮面をかぶった今も君は君だから
今は君の生徒として
いつもの感情はしまっておこう
一心に頑張る君
落ち着きの無い集団を容赦なく注意する
出席をとる君
一人一人呼び顔を見ている
でも僕の顔を一度も見てくれたことは無いね
恥ずかしがり屋な君は
仮面をかぶっても変わらない
そんな君が愛おしい 僕の心は嘘をつかない
けど、愛しているなんて言葉に出来ない
二人の時間を思い返すと僕の胸はいっぱいになる
君の笑顔を見るために何をしたら良いかいつも考えていた
僕は決心してプレゼントを買った
このプレゼントと一緒にこの気持ちを伝えよう
部屋に二人きり ネックレスをあげた時君は仮面を外した一人の女性だった
頬を赤らめ満面の笑み
いつも君はどこか気をつかっていた あんな君を見たのは初めてだった
あの時の君の笑顔は僕が見た最高の笑顔だった
僕は幸せだった
言うはずの言葉も忘れ 君の笑顔をずっと見ていた 君の側にいたい
叶わない恋だと分かっているのに君を想ってしまう
叶わない恋だと分かっているから君を想ってしまう
君の笑顔を見ていられるなら 僕はこの気持ちを隠し続けよう
‥君だけがこの恋の行方を知っている
水面の流れに今を感じ 僕は一人プールを眺めている
今日もまたチャイムとともに授業が終わる
水面から覗く君に笑顔がこぼれた
指導の中にも君の優しさが感じられる
君の笑顔につられる僕
君の幸せは僕の幸せ 心の底から君を愛せる
君に他の誰かがいても良い 僕の生活に君を失いたくない
たくさんの愛で君を包みこむ
君の心に欠片でも良い‥僕をおいてほしい
塩の香りの中に君を感じ 僕は一人君を想っている
今日もまたチャイムとともに君は帰っていく
|
|
|