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愛とトマス
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作詞 Dr.Fear |
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天才博士アクィナスはこう言った
「愛は過多になれば愛する者に害を及ぼす」
その言葉は
底なしと評されるような
世界中のどんな沼よりも深い
自らの脳の制御装置は
まったく信用ならない
過多の境界線を見分ける目も
持ち合わせていない
それでも愛を語ることを
あなたが許してくださるなら
私は愛する者をあるがままに
自らの愛の表出を
数式に当てはめられるなら
私は理系化学者を崇めていただろう
自らの愛の表出を
機械的にコントロールできるならば
私は電子工学者を崇めていただろう
愛が物質でありなおかつ
それ専用の計量カップがあるならば
私は調理師を崇めていただろう
しかしそれらすべてが
まったく役に立たないことを知る
どうしても測ることのできない
目に見えない何かが襲う
貴方の愛に満たされたときに
隠れ家のような胸から
突然嘘が顔を出しても
突然赦されぬ衝動に駆られても
この愛が愛のままあるなら
それを決める権利が私にあるなら
私は愛する者をあるがままに
愛せるだろう
愛という言葉を
意味も知らずに濫発しようとも
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