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涙の津波
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| 作詞 Dr.Fear |
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アラビア数字の騎士たちが
規則正しく横たわる
そんなカレンダーの上で
突然空襲警報が鳴り響く
「君に逢える日が決まった。」
僕の声を聞いたのは
１人のアラビアンナイト
赤いペンで城壁を造り
自らを囲む
突然津波警報が鳴り響く
「ヤツの涙が攻めてくるぞ！」
若い数字の騎士たちは
次々と飲み込まれていった
あの人を想っては流した
僕の涙の津波に
カレンダーから無線連絡が入り
意地悪な電波時計が狂い始める
津波の到達を遅らせるために
針の速度を落とす
城壁に近づけば近づくほど
到達時間は遅れる
僕の涙は叫ぶ
「まだ着かないのか！」
ようやく赤い城壁にたどり着く
涙の水位はまだ
壁を越えるに至らない
建設当初よりも高く見える壁と
スローモーションの日々が
涙の行く手を阻む
「君に逢える日まで、あと少し」
僕は時の流れの遅さを嘆き
大粒の涙を流して
水位を上昇させる
「やべぇ！もうだめだ！」
焦るアラビアンナイト
涙の水位は壁の高さを凌ぎ
切なさと寂しさと歯がゆさが
すべて流れ込む
涙はすべてを覆い尽くす
・・・その日の朝日が燃えて
涙は干乾びる
赤い城壁の中心で
君が立っている
意地悪な電波時計が
熱い日差しで狂う
無情にも
針の速度を速める
切なさは刹那さに変わり
太陽は堕ちてゆく
そして暗闇の中で
君を見失う
意地悪な電波時計はまた狂う
スローモーションの日々が
また始まる
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