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さようなら
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作詞 Dr.Fear |
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僕らが初めて出逢ったのは
春が大地にどんと腰を下ろして
桃色のスポンジを飾った頃だったね
見ていてくれたかな
僕が君に話しかけていない頃から
夏が大気に押し出されるようにして
大地から飛び去ったときのこと
僕らは惹かれ合ったね
僕が君に恋した頃から
君の中で芽が出たんだね
季節外れの芽吹きの中で
狂い咲いた花を抱いて
君の頬は桃色に彩られたね
秋があらゆる木々に
赤い絵の具を垂らした頃
僕は公園でそっとキスをした
震える肩に舞い落ちた葉を
払いのけるようにして
そっと腕を回したね
もう忘れてしまっただろう
あのときの温もりなんて
冬が駆け足でやってきて
白い粉を撒き散らした頃
しもやけになった手を
そっと空にかざしたね
そっと手のひらに落ちて
君の体温がそれを溶かした
あのひどく寒い日に
互いに温もりを分け合った
もう忘れてしまっただろう
その温もりも今は・・・
今年はもう
春も夏も秋も行ってしまったよ
あの冬がまたやってきて
僕の横に君がいないのを見ては
首を傾げてる
今頃君は
季節外れの花を咲かせて
頬を染めているだろう
幸せになれるように
僕は祈るよ
さよなら
さよなら
僕らの日々にさよなら
君が幸せになれるように
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