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極楽鳥
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作詞 Dr.Fear |
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無意識に内在する細胞壁を突き破るが如く
溢れ出したこの想い
嫉妬という名の左翼
独占欲という名の右翼
「愛」に生えた左右の翼が風を纏い
今大地を蹴る
でも…余りに「愛」が重すぎて飛び立てない
貴女は雲に絡みながら大空を巡るのに
何故僕は羽ばたけない?
「愛」は重力に勝てぬまま
必死に空気を掴む翼も儚くて
遂に羽根が失われた
飛べないようにさせていたのは
翼に似せた嫉妬と独占欲だった
今 「愛」が重い翼を取り去って空に浮遊する
だが
嫉妬と独占欲を失った「愛」はもう
「愛」ではなくなっていた
羽を無くした裸の鳥は堕落への道を辿り
嘴を削りながら狂乱し鎮魂歌を唄う
途切れそうで途切れないそのメロディーは
天国を越えて貴女の元に届く
「壊れるほど切なくて」
貴女はもう麗しき楽園で
僕の知らない誰かと手を取り踊っていた
仮面を付けて舞踏会に忍び込む
「芽生える新しき嫉妬」
知らない誰かを強く憎む心
貴女の周りにいる全ての人間を消し去りたいと願い
「芽生える新しき独占欲」
輪廻した翼はより強固なものとなり
「愛」でありながら「愛」でないその感情に結合する
今度こそ大地を蹴りたい
今度こそ貴女の元へ
風に乗って逢いに行く
嫉妬という名の左翼
独占欲という名の右翼
偽造でない「愛」を連れて
極楽鳥が今
大地を蹴る
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