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ひとりの絵描き
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作詞 Dr.Fear |
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とても白く冷たい平面図を
ある日僕らは安っぽい絵の具で
手際よく塗り替えていた
外で雨が降り注ごうとも
容赦なく青い空を描き
夕日のない日が続こうとも
容赦なく赤い空を描く
減りの早いピンクの絵の具
それは僕らが口づけた証拠
ふわりと浮かぶ風船のように
そこにハートを刻む決まり
今日はあの日と同じように
雨が降り注ぎ
夕日のない1日
あの日のように青い空も
あの日のように赤い空も
今の僕には描けない
一枚の絵ですり減らす絵の具の量は
あの日と変わらない
ただ乾いて固まった筆は横たわり
ただ一本の筆のみで染め上げてゆく
2倍の時間をかけ
2分の1の達成感を
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