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消しゴム
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作詞 みかんの缶詰め |
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ノートにいくつも君の名前を
書いては消してを繰り返してる
気付いたらこんなありさま
授業中も
家の机でも
君の名前
現れては
消えてゆく
ゆっくり書いては
早く消しゴムで
消してゆく
君への想いを抱きながら
名前を書いては
消してゆく
今日も君を想いながら書いていた
気付くと
消しゴムがなくなっていた
消せずに残った
ノートの端っこ
僕は急いで
ページをめくる
さっきのページにめくりなおして
君の名前の少し下に
『好き?』と
書き足し
ひとりで少し微笑んだ
放課後一人で
帰っていると
君が男の子と
帰ってる
胸が熱くなったけど
『当たり前か』と
つぶやいた
家に帰って
新しい消しゴムを
取り出した
名前を消そうと
ノートを開く
少し眺めて
君を想う
涙がだんだん
瞼に溜まる
君の名前が残るページに
水滴がぽつりと
落ちた
必死になって
消してゆく
いつもの様に
消してゆく
君の名前は
消えてしまった
君もそのまま
消えてしまった?
新しい消しゴムを
使っても
君は僕からは
消えないみたい
消しゴムを
強く握りしめ
小さな声で泣いていた
ノートの最後の
ページを開き
またもう一度
君を書く
いつもの様に
ゆっくり書く
名前の下に
『さようなら』
急がずゆっくり
消してゆく
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