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線
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作詞 KeG |
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なんの小細工もなしに
あなたに気持ちを伝えられたら
どれほど幸せだろう
気を引きたくて
背伸びしては
あなたの目線から外れて
視界にさえ入れない
真っすぐな想いなのに
やたら滑稽に映るのはなぜ
鉛筆で線を引くように
少し歪んだって
僕からあなたへの線を単純に
引ければそれでいいのに
色をつかって
書くもんだから
間違っても消せやしない
無駄な軌跡を描くもんだから
何も伝わらない
飾らなくていい
真っすぐでいい
わかっちゃいるけど
あなたの前だと
それができない
あなたに届かせたい線は
真っさらな紙の上で
いつのまにか複雑な弧を描き
複雑な色を帯び
何もなかった二人の間に
何かを創った
何かが何なのか
わからなくて
泣いたり
笑ったり
落ち込んだり
嫉妬したりを繰り返す
恋の始まりから
こんな場所にきた
ここはどこだろう
あなたはどこだろう
ぼくはどう映るのだろう
複雑な線と色のむこうから
伝わる微かな確かな温もり
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