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ある少女の狂った遺書
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作詞 高倉 悠久 |
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死んだら貴方に逢えるのかな
それなら死んでもいいかもね
でももしそうじゃないなら
後少し生きていたいかも
そんなこと考えてみんなに
心配かけて飯食って眼を開けて
ただ時を過ごすそんな自分に
嫌気がさした
――――――「さようなら」
もう私はここから消えるの
もう誰にも心配かけないよ
貴方のいないこんな世界には
もう用はないもの
それならこんな苦しい想いもしないし
誰も困らないわきっとそうよ
貴方の元にいけるというのに
何で私は泣いているのでしょう
悲しいことなんかひとつもないわ
この世界の闇に埋もれてココロを
失くしてしまう前に
自分で終わりを迎えようというのだから
立派なことだと思うの
だからねお願い涙よ止まって
このままじゃ目の前の刃が見えないわ
はやく死ななきゃ死ななきゃ死ななきゃ
この苦しみは終わらない
何でこんなことになってしまったのかな
なんて全部自分のせいじゃない
そうよ罰よこれは罰よ
貴方に逢わないままにこの一生を終えるのは
悔しいけれど生きていたってどうせ逢えないもの
それなら死んでも覚めない夢を見ましょう
ずっとずっと貴方と暮らすそうそこは楽園
きっと今の此処じゃないどこか
そんな所が本当に在ったらいいのに
でもそんなモノは幻想
所詮は神の裁きによって幕を閉じるのだわ
それならそれで諦めもつくもの
ずっと夢を見ていたいそれだけよ
罰はこれによって終焉を告げるのだわ
それならいいかもしれないそうよ
私はこの世界を抜けて貴方に逢いに行くの
他の何者にも邪魔はさせないわ
私の愛する人ねえ私を殺して
それが出来ないって言うのなら
今度は私が殺してあげる
そしてその首をお部屋にきれいに飾っておくのよ
毎日を二人で過ごしましょう
そうすればきっとこの世界も
少しはましに見えるでしょう
空が青く見えるかもしれない
雲が白く見えるかもしれない
ただそれだけを願っていたのは
自分の侵した罪が重すぎると知った
少女(わたし)の儚く小さな夢でした
少女(わたし)の罪は一生逢うこともできない人を愛した罪
それを罰するは永遠の愛を持って
赤い花を咲かせることなのよ
だからほら罰を受けて私は今咲かせるの
赤い花ずっと愛していていいかしら
――――――「もちろんよ」
貴方も私を愛してね
そしたら笑って最期をいえるわ
何があったとしても私はあなたのことが大好きよ
それは死んでも変わらない
だったら何も怖くないわ
私の愛が消えること
それ以外には何も怖いことはないのよ
だから、ねえ私泣かないでよ
こんなに素敵で幸せなことはないの
もっと自分を愛でなさいそんな汚い感情は持たないで
これはハッピーエンドそうでしょう
それ以外は許さないわ
すべては私の思い通りになりなさい
私と貴方以外の人の幸せは絶対に許さないの
貴方もそうでしょう
ねえそうだといって“いいえ”の返事は選択肢に無いのよ
私は貴方のことが好き
大好き
だからお願い貴方にあいたい…
少女は真っ赤な花を咲かせましたとさ。
めでたしめでたし…
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