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7月19日
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作詞 高倉 悠久 |
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もうあれから一ヶ月が過ぎて
貴方はいかがお過ごしでしょうか
今日は蝉も鳴いていますね
あの日はきっとまだ土の中で・・・
空を見上げてやっぱり灰色
あの日に私の心から色が消えた
貴方はねえ今どこにいるの?
貴方の周りは何の色なの?
そう呼びかけることさえ私はやめて
いつしか空には月が昇った
もうあれから一ヶ月が過ぎて
貴方はいかがお過ごしでしょうか
連絡手段はあるというのに
取るに取れないこの胸のうち・・・
空の灰色ちょっぴり滲んだ
今頃のように頬には涙伝う
貴方はねえ今誰といるの?
いつか私に色は戻るの?
“涙が出るから悲しくなるのか”問うた空には
それでも陽の光に白んでいた
もうあれから一ヶ月が過ぎて
貴方はいかがお過ごしでしょうか
そろそろ私も限界です
どうか会いに来てくれませぬか?
空の灰色見えなくなって
もはや空すら判らなくなる
貴方はねえ今何をしてるの?
いつかはここに戻ってくるの?
貴方がいなくて寂しくなった私の心は
今にも崩れ消え去りそうで
そうだ貴方がいないのならば
こんな世界に用はない
さっさと壊して狂おしいほど
私もともに滅びよう
もうあれから一ヶ月が過ぎて
貴方はいかがお過ごしでしょうか
そうしてまた日付も変わり
貴方と距離は空くばかり・・・
もうあれから一ヶ月が過ぎて
狂ってしまった少女の御伽噺(おはなし)
それはある年の
“7月19日”
のこと・・・
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