|
|
|
彼誰時
|
作詞 姫依 |
|
いつかと同じ温度を感じて小さく息を吐いた
白く、淡くなって離れて消えていった
いつもと違う寒さを感じて顔をうずめていた
ふっと、ぎゅっと胸の縮まりに気付いた
こんな顔見せられないって
涙なんか流さないって
空を見上げた・・・そこには。
月がもう綺麗すぎて
涙が止まらなくなって
押し込んでいた言葉が
自然にこぼれてきた
居ないはずの彼の人がいて
涙が止まらなくなって
「逢いに来たよ」って
いつもの笑顔で言うから
押し込んでいた言葉を今言うよ
―――――。
いつもと同じ温度が小さく震えている手を
強く、強くいつまでも握ってくれていた
この時間が続けばいいと
手を握り返し祈っていた
でもそんな願いこそが・・・儚く
本当にそこにあるのは
深い闇と町並みと月だけなのに
おかしいよね
あの温もりがそこにある
居ないはずの彼の人は今
忘れないでいてくれていますか
ずっとずっと
あの日の笑顔も
今日の泣き顔も
胸に抱いてもう・・・おやすみ
|
|
|