|
|
|
銀翼
|
作詞 SammiX |
|
笑顔を求めたワードは
笑顔を作れずに錆びていく
埋められない程に深く刻んでしまった
貴方と僕の隙間
春から始まった風は
夏を越えて冷めていく
青すぎた秋の果実も落ちて
冬を迎えてしまったけど
今頃僕の中に吹いた心なら
貴方のその涙を拭えるでしょうか
表向きだけでなく
裏側だけでもなく
貴方のその傷を塞げるでしょうか
答えてくれるはずの
貴方はもういない
もう届かない手を伸ばしても
掴めるのは空だけ
坂道を走る車輪は
止まるその時まで揺らいでいる
別れを告げられて
吹っ切れたあの日の僕のように
お互い無理だと分かってて
諦めたくなくて
満足できない答えだったけど
想いを伝えられたから
このまま終わりは
虚しいかも知れない
でもこの道で後悔しませんように
巣立つべきなのでしょう
離れるべきなのでしょう
貴方の望みならそうすべきなのでしょう
気持ち押し殺して
叶わぬ願いならば
いっそ逃げましょう
放り棄てましょう
その方が楽でしょう
嘘だけはつかないでと
無理だけはしないでと
貴方は言っていたけど
何が正しく 何が過ちで
何が希望で 何が無謀で
まだよく分からないままで
確かに
失うことがまだ怖いです
でも貴方は間違いなく大切な人です
だから棄てたくないです
消えたくないです
後悔がないなんて
そんな嘘つきたくないです
今頃僕の中に咲く想いなら
貴方のその涙を消せるでしょうか
何かを傷つけることなく
何かに嘘つくことなく
貴方との隙間を塞げるのでしょうか
僕の心に残る
銀翼の思い出は
消されることなく
羽ばたき続けます
黄昏に染まる空へ
|
|
|