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約束
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作詞 sei |
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雪の降らない今年
その日は吹雪になった
落ち着こうって言い聞かせながら
今にも泣きそうになりながら
車を走らせた
「じいちゃん」そう呼ぶことはなくて
「かつお」そう呼んでいた
最期までおじいちゃんって呼ばなかったけど
名前で呼ぶのが好きだった
私はかつおが大好きで
自分で言うのもなんだけど
かつおも私が大好きだった
「春になったらさ」って沢山約束してた
お互いの運転で2回ドライブ行こうって
私の初給料でご飯行こうって
ボーリング対決もしようって
携帯も買ったからメールもしようって
何一つ果たさずに逝ってしまった
さっきまで塗り絵してたじゃん
さっきまで笑い話してたじゃん
私を下まで送るって
わがまま言ってたじゃない
どうして?
かつおが骨だけになった日
春みたいな陽気な日で
それがまた涙を誘ったんだけど
かつおが泣くと悪いから
私は涙を堪えたよ
しばらくは上で私を見守ってて
そのうち約束果たしに行くからさ
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