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白
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作詞 アエル |
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部屋の中には幾枚もの
色の無いキャンパス
まるでソレが仲間みたいで
ずいぶん悲しくなった
僕は「一緒にするな」と
涙を流した
涙はキャンパスを蒼く染めるわけでもなかった
無香料の石鹸で僕は顔を洗う
匂いが無いこと少しだけ違和感を覚える
僕はそうなんだ
みんなそうなんだ
飾ろうとしたんだ
「飾らない言葉」なんて言葉も
飾った誰かが言ったんだろ?
またぽつんと部屋で一人
体育座りしながら
退屈を食べていた
無色のキャンパス
見るのがつらくて
たまらず眼を閉じた
するとどうだろう
僕は「黒」に震えた
そうだよ、そうだよ
やっと気づいた
色の無いキャンパスなんて無かった
眼を開けるとソレが一枚一枚
真っ白に輝いて、僕に微笑みかけてるみたいで
今日は試しに、飾らず外に出てみよう
何を言われるかはわからない
でもね
僕は「白」だって言える誇りだけは
首に掛けて出かけよう
そしたらいつもより
素敵に笑えるから
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