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火葬の夜に謡う
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作詞 斗望 |
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情緒不安定な夜に写真は見ないでください
痛いの 痛いの 飛んでいけ
ぽたぽたと落ちる 濁った滴りに息を潜め
色が抜けた震える指を握り締める
愚螺離揺れた影を笑い 捩れた末を見れずに歌う
仄めかす愛は憎悪に消え ママの寝息を聞き眠る
ああ 明日に謡う日よ どうか醒めておくれ
いつか剥がれる時がくるまでに どうか
脳を超えた記憶に語りかけた夢の終わりを
喪失を忘れられないままに僕を抱きしめる母
咲けないまま終わった花を握り締める
奴炉莉垂れた涙を舐め 覆う指の間から覗く
知る事への恐怖が遠ざけ 貴女の心を押しつぶす
「写真は見ないでください」
「痛い 痛い 嘘つきだね」
ああ 君に謡う日よ どうか消えてくれ
仄めかす愛に 咲けないままの花に 知る事への恐怖に
ああ 明日に謡う日よ どうか終わってくれ
いつか愛を ただ愛を死ぬほど感じさせて どうか
超越した時間を忘れてしまったままの最後に
ああ 俺に謡う日よ どうか
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