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Venus
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作詞 斗望 |
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地を這う鳥のように
飛べない天使は空を見上げている
金糸の間から見える碧の瞳に映るのは
どこまでも 果てのない 自分の故郷
折れた翼の天使に気づくものは誰もいない
輝くものが何一つ 失われているから
嘗ては皆を幸せにしただろう
笑みの面影を残した無気力な顔
その腕の中には 一羽の白い鳥がいた
既に息絶えたその鳥は
光りの宿らない蒼い瞳を虚ろに開け天使を見ている
微笑むことも泣くこともない堕娘は
ただ何も無い空を見つめる
地を這う鳥のように
飛べない天使は空を見上げている
金糸の間から見える碧の瞳に映るのは
どこまでも 果てのない 自分の故郷
終わりのないこの時から
いつ開放されるだろう。
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