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蜉蝣
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作詞 斗望 |
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長い長い夏が過ぎ 寂しい秋が来た
足元に落ちる落ち葉は 夏の思い出を思わせる
肌寒い風がふき 僕の身体を震わす
短い命との 間をすり抜けて
枯れ果てた切ない情景の向こう
悲しいあの日の 君の笑顔が見えた
手を伸ばしても 夏は戻らない
暑い空気 白い笑顔
焼けた地面に座って ふたりで歌ったね
溶けていく 溶けていく 何もかも無くなり
散っていく 散っていく 落ち葉のように...
君へ 届けあの日の声
今はどこへいるのかな
秋の月 満月綺麗だよ 悲しいほどに
君と見たかったな
鈴なる秋の夜 静かに時は過ぎ
儚い命の灯火 秋の終わりを告げる
やってきた冬の中 雪に喜ぶいつかの君
繋いだ手の感触も 寒さと共に薄れていく
過ぎ去った季節は 君との約束を
鮮明に綺麗に 思い立たせる
白い吐息があの日の 情景を滲ませる
溶けていく 溶けていく 何もかも無くなり
滲んでいく 滲んでいく 白い雪のように...
君へ 届けあの日の歌
今は誰といるのかな
冬の月 冷たく寂しいよ 切ないほどに
綻ぶ笑顔はいつも..
やがて消えた命 舞い戻って花開く
君の一番好きな 穏やかな春がきて
散っていく桜はまるで 僕等のよう
走ってく 走ってく いつかの夏を追かけて
抱きしめる 「愛してる」 掴んだ蜉蝣
君へ 届けの日の歌
今はどこへいるのかな
暑いね もう夏が来たよ 君と別れた涙
君へ 届けあの日の声
今はどこへいるのかな
寂しく輝く月 満月綺麗だよ 悲しいほどに
君と見たかったな
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