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蛍
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作詞 斗望 |
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道連れのこの子 小さな手
見上げた瞳は無垢すぎて
眩しい月明かりを背に
歩む黒き深い森
頬を摺り寄せた温もりが
小さな優しさを流す
瞳から流れる一筋の光り
そっと拭った手は汚れすぎていた
きっとこの子の生きる道は
もっと幸せなものだっただろう
僕と出会ったことから
全てが狂いはじめた
もう 泣かないで
ひとりにしないから
ずっとずっと一緒にいるよ
あの場所でひとり俯いてた君を
忘れられない
時には紅に紛れ暗ます背を与え
君の涙を見た
離れないようにと繋いだ指先が震えていた
孤独という闇に片足を切り落とされた君が
笑いかけた
もう 泣かないで
ひとりにしないから
ずっとずっと一緒にいるよ
あの時傷だらけの身体を抱いて
眠った夜に笑いかけてくれたね
月は僕等を裏切ったけれど
暗闇で光るのは蛍
僕は君の手を離さないから
これから先行きつく先は闇
それすらもふたりなら
苦痛にもならない
落ちた その先は
ふたり永久に
笑顔でいられるから
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