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滲む赤と月の赫
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作詞 斗望 |
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君を癒す痛みを
その小さな頬に手を
拭うように赤を
君に 捧げ 君に 与えよう
刻み数えた朝もやがて諦め
また明日をこうして過ごす自分を浮かべ指でなぞる
過ぎていく月を錆びた鉄格子の間から目で追い
動かない足に爪を立てる
滲む赤が滴る
君を隠す罪を
その小さな頬に鎖を
縛るように罪を
君に 伝え 君に 与えよう
突き出た刃を手で弄ぶ
赤く染まる身体に目を落とした後向かれる相貌は
憎しみによく似た哀と愛の欠片を埋め込んだ
無くした腕が痛むと
君は 笑う
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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