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夢の代償
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作詞 斗望 |
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未来と夢の実現に
手を伸ばし故郷を
離れた 僕ら
掴み取ったものより
失ったものが重い
なんて 嘘だ
綺麗ごとと汚された
命がけの訴えと叫びを
此の手で 抱え
走り出すと零れ落ちて
追かけても届かないまま
砕け 消えた
幾年も続いた歴史が
同胞によって塗り替えられる
抱えた言葉もいずれ古びて
錆びきってしまうだろう
愛した故郷をおいて逃げた
風が背中を押してくれる中
振り返ることもできず涙も無く
ただ真直ぐ 歩いていく
夢を追かけて走った
そのために故郷は捨ててきた
滅びに向かうようなその場所は
幼すぎる僕らには重すぎた
迷い込んだ森の中
鳥達がざわめき飛び立つ
まるで僕らを此の場所から追いやるように
光が満ちた未来が
開けたら僕らはきっと
また あの場所へ
戻ってまた ただいまって
言えれる日がくるだろう
忘れれぬ思い出も置いて来た
僕らの記憶もそのままで
走り抜けた空の下でまた
思いに耽って寝転びたい
その思いを抱きながら過ぎた
日々は辛くも幸せだった
帰る場所が無いなんて
ふたり知る由もなく
長い旅路を戻り
たどり着いた
僕らの故郷は跡形もなく
枯れた木々の隙間から
ただ延々と木漏れ日が注いでる
僕らが過ごした この場所は
灰色の世界に 変わり果てた
足元に咲く一輪の花だけが
胸を張って咲き誇ってる
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