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冬の影 春の雫
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作詞 斗望 |
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また雨か 少し雨宿り
隣に在る暖かさが心地よかった
少しずつ寒くなる冬の訪れ
君は少し頬を朱に染める
冷たい掌を 重ね合わせて
「おやすみ」って今日も
言える幸せを嬉しく思える
光を失った君には もうこの景色は見えないけど
僕の声だけはちゃんと 届いてるかな
夜が怖いと 泣いた君に
僕は何も できなかった
やがては声も 届かなくなって
僕を映し出す虚ろな瞳が
静かに閉じた
枯れ果てた木々の軋む音が痛い
渇いた 空気が流れて
春の香りが目の前を舞って落ちた
君の笑い声が僕の中に蘇える
あの日並んで歩いた道
白い光の粒 空に飛んでく
春の風に 絡んで消えた
僕は涙もなく ただ空見上げて
最後にみた君の頬をつたう雫は
どんな意味が込められてたのか
今はもう 知るすべもなく
君がいなくなった 冬へと帰る
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