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Sichelの夜
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作詞 斗望 |
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首塚の鳳仙花と風車
切取ったその視界の中
歪み続ける僕に ほら
また重ね妬んだのは誰
刻む無音の庭の隅で蹲る母の悲鳴非命に秘す
謀る声と声の隙間に愛を見出す事は出来るかい
ふと消えゆく曖昧な熱と
求愛の園は海の底
繰り返す戯言に
哀れみと艶めきを共に沈めよう
いつか君がくれた くだらない哀願抱き締め
「気づく頃にはバラバラになって」
それでも必死にしがみ付いて
誰も気づけない 愛を叫んだ核の中で
「未だ被害者ぶるその凶器面」
ただ響く賛美歌の裏を想う
教会の十字架と土
饐えた薔薇の棘で死ぬ
振り上げる両手に ほら
また君は怯え抱き締めてはくれないのだろう
刻む鼓動の裏打ちと眠る呼吸を止める首筋の赤
震える声と涙の間にどれほど君を愛せただろう
深海の園 霞む期待
ほら笑顔が千切れた
首塚の鳳仙花と桔梗
朽ちていくその情景の中
歪み続ける僕に ほら ほら ほら
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