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戦花
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作詞 雪兎-yukiko- |
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焼けた空の下
一輪だけ咲く青い花
摘み取ると何故か 熱かった
熱いのに
冷たかった
人の涙で咲くその花は
悲劇が起きた印
今もこの世のどこかで
誰かが泣いている
少女は花を手に家へ走る
そこにはガラスの一輪挿し
壊れ物のように 花を挿す
愛しい想いを
ただただ込めて
戦場に行った彼の人は
今はどこに居るのでしょう?
無事であること祈りつつ
頬に滴が伝ってく
最期の香りがした
人の死で咲くその花に
いったい何を想うのか
“切っ掛け”さえあるのなら
悲愴(たね)は芽を生やすでしょう
人の哀で咲くその花を
咲かせてしまったんだ
たとえ 苦しく辛く悲しくとも
それが一つの絆になるから
人の涙で咲くその花は
青く切なく美しく
炎のように熱帯びて
主(あるじ)が逝くまで枯れはしない
戦場に咲くその花の名は・・・
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