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続・春の歌
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作詞 ますとも |
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白い絵の具で描きこまれた 遠くの山を眺める 桜の下
おんなじ場所に立ってみたんだ 何年前かの 自分の真似して
あのときより いい顔で笑ってる ちょっとだけ 大人っぽくなった
「ありがとう」 今すぐ言いたいんだけど
照れかくし ごまかすため 微笑みかけた
君は笑った 僕も負けじと笑った
子供のような目と 無邪気なしぐさが
僕の心に春色の光をともしたんだ
もう絶対離さないぞ いつまでも
真っ白な二人だけの未来図 ちょっとずつ書き足してこう
大丈夫 僕ら きっとうまくやれる 足りないところは 足して2で割ろう
本当言うと どうにかして伝えたくて
心の中 何度もくり返し
「君が好き」 つぶやいて 叫んでみたけど
あきらめた 言えないから 頬にキスをした
君は笑った 僕は泣きながら笑ってた
困らせたくないから うつむいたままで
おどろいた目 君はすべて理解したように
こわいほど優しい目で 僕に触れてくれた
花びらが一片 風に舞った
桜のときも もうすぐ終わるんだろう
今度会えるのは 1年先の未来
そのとき僕ら 手と手をつなぎながら
またこの場所で 咲き誇る桜に会いに来よう
僕は笑った ひとつ願いをこめて笑った
この幸せな瞬間が いつまでも道のように
どこまでも続く道のように つながってくこと
何十年歩いても まだまだ続く道
君とゆっくり 君のペースでいい ゆっくりと
ふたつ分の足あとを なるべく同じ歩幅で
今日 この場所から 二人の道の上に刻みこもう
桜と白い山を眺める この場所から‥
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