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彼岸の海
作詞 鮫子
幾年 幾年 死児の齢数え乍ら
未だ此処にて影送り
曇天に影が映るものか

枯渇とした記憶製造機 カラカラと空を切る
その硝子玉には赤い赤い彼岸の海
さあ 泳いでいけよ

黎明までにお帰り

大樹の祠より囁き声

狐「や、今宵がお七夜よ」
子「言伝に行くのです」
狐「まあ、そのをかしげなる御呼びにあやとりでもしよう…」

夜すがら、と笑んだ


一陣の風
未だ此処にて影送り
母「あの子に届きますように…」

帰依に身を削ぐ女は頭を上げる
あ?今、いたくか細き声が

折から海の彼方、摩天楼より響く

紅涙に浮ぶのは ああ、吾子の…

彼岸の海に 足 奪われつつ泳ぐ
華燭に焼ける身 息も絶え絶えに

上がった岸に稚き吾子の両足
手を伸ばす
見上げたその先に 驚嘆の鐘

狐「ただいま」

朱に染む眼球がぐるり
あ、あ、あの狐めが神憑りして!


今際、眼前にもとな懸かる回想
この子は私と風車
悲願の海は揺り籠


くるくるくるくるくるくるくるくる・・・・・・・・


おやすみなさい

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歌詞タイトル 彼岸の海
公開日 2007/10/15
ジャンル その他
カテゴリ 家族
コメント あの子の元へ、悲願の海を泳ぐ。
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