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空想
作詞 moka
猫がひらりと塀に上って
じっと何かを見つめている
その目は透き通るようで
違う世界へとつながっていた


黒猫の喉には数個の首輪
あらゆる色が混ざりあう
少年は赤 
少女は青
めいめいの首輪をつけてやった
それはいつでも別れの合図
次の日にはもう猫はいない
短く鳴いて ふらりと消える

時折、猫は空を見上げた
眩しそうに目を細めて
少年の赤 
少女の青
どの色にも陽の光が当たって
全てが鮮明に見えるようにと
背伸びをして尻尾を立て
存在を誇って 天を仰ぐ

空から見下ろしたなら
猫はほんのちっぽけな黒
そうやって片付けられたくないから
束縛を意味するものさえ
自由の象徴に変えた
もうただの黒ではなくなった

「死ぬときは
きっと空に昇る
生きた証を見せつけて
雲の上を歩くんだ」
それはまた 旅立つ


猫は音も立てずに塀を降りて
首には真っ白な首輪がひとつ
周りのものには目もくれず
悠々と坂を下りていった

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 空想
公開日 2007/10/09
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 別の名前で投稿していたモノを編集しました*^^*
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