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空の向こう
作詞 白銀 夢月
開く雨戸 差し込む光 夜降っていた雨のにおいが漂った
あくび一つして 今日は布団でも干してみようかとふと思う
隣のベッドを横目でちらり 哀しくなって目をそらす
僕より後に起きてきて 眠そうに目をこする彼女の姿はもう見えない

まだ寝ている頭でトーストを作る 皿を出してからしまったと思う
それが何だか切なくて そうか 向かいの席に座る彼女はもういない

朝露に濡れる草を踏みしめお洗濯 白いシーツが風にはためく そんな時
嬉しそうに風とシーツと戯れる 彼女の姿が見える気がしたの
僕は苦しくて 地を蹴ってがむしゃらに飛んだ 

あの空の向こうの貴女に手が届くことを祈って

僕の生きる理由だった君がいないのに 何故僕は生きるの?
どうせなら もう 君のもとへ 今すぐにでも飛んでいきたい

うすれてく意識の中 もう一度空に手を伸ばし 今いくからねって君に笑いかけた

暗闇に彼女ひとり うつむいて涙零すの 僕を見て君は言う
「ずっと ずっと生きてなきゃ 私の分まで世界見てきてよ」
そう言って笑う君がまた 僕の手からすり抜けてく

目が覚めると目の前は 広い 広い どこまでも続く青い空で
ああ また一人で歩かなくちゃ 不思議なことに絶望がなくて
ちゃんと地面に足つけて 家に戻るよ

振り向いたら 風と遊ぶ君がいた

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 空の向こう
公開日 2008/01/14
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 恋愛
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