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切り傷
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作詞 白銀 夢月 |
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夢をまだ見ている
そう思ってほっぺたをつねってみた
あ、痛い
なんだ夢じゃないんだ
見なきゃいけない現実から
静かに目をそらすように
遠くの空をじっと眺める
足元に転がってるのは
落書きと切り傷があるアタシのスリッパ
本当に自分の?
も一度見てみた
あ、なんだ
やっぱりアタシの
黒いマジックで下手くそな字が書いてある
切り傷のついたスリッパ
片方だけ傷ついてた
それが痛々しくて
涙がこぼれそうになったの
ありふれたことが書いてあった
ピンク色のペンで
靴底にでかく
センスないのね
ピンク色だって可愛くなんてないよ
だって痛いもの
心の底が叫んでる
切り傷のついたスリッパ
片方だけ傷ついてて
それがアタシに深く突き刺さってるようで
吐き気がしてきた
書いた人が誰なのかなんて知らない
知る由もないし
知りたくもないんだけど
アタシがこの光を自分で絶ったら
アナタは喜ぶのでしょう?
ならやってみようか
人なんてあっけないからね
でもアナタのおかげでやっと分かったの
イジメされてる人の気持ちってのが少し
こんなのじゃイジメなんて言わないかもしれないけど
分かった気がするから
これで知ったかぶりしないですむね
心の底から叫べるね
傷ついてる
それに気がついて
痛いの
心が
切り傷つけるのと同じことよ
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