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Wait for you as a myself
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作詞 NENE |
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急に寒々と成つたので、忘れた事も思ひだしたのです。
枯れて何故、秋の花。遠き日煮詰もつた過去、何処へ逝く?
若しも又此処で出会ふのならば、其の時は先に云わせて欲しひ。
風薫る五月と満喫。後悔すれば慕ふ気持ち、何処へ逝く?
あたしが此のこのまゝ如何しやうもない偽善者でも
其の誇らしひ顔は忘れなひのです。
思へば遠き日、まう貴方を想ふ事無かれば
今日も早春と共に浸るのです。
騒々しく静寂を破つて、涙腺の様な梅雨が来たのです。
恥じらう事は少なかれ、初夏のこの日に似合ふのです、何時の日も。
光合成が放たれたあの瞬く瞬間(トキ)に初めて
あたしの事、思ひ出してね。
確かな其の瞳(メ)に映る明日が寒々でも、あたしは、あたしは…
あなたが必ず訪れると思ひながら
四季を過ごして行く今日此処で、また秋が来たよ…。
其の誇らしひ顔は忘れませぬ。
思へば遠き日、まう貴方を想ふ事無かれば
今日も紅葉と共に浸るのです。
…追憶と追善の間とは、果たして成り立つのでせうか。
完全なる偽善の証。其れでも又今日待ち続ける、何時の日も…
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