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初恋の思い出
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作詞 流月 |
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最初からわかっていた 初めて彼女に会った時から
だけど 気付かない振りをしていた
本当は気付いていたのに いつも目をそらしていた
そんな僕がこの気持ちに気付けたのは
彼女を見た最後の日 卒業式の後だった
自分の気持ちに気付かない振りをして 自分の心を騙し続けて
最後の最後 彼女の姿が見えなくなった最後の時に
やっと気付いた本当の気持ち
『好き』というたった一つの心
たったそれだけなのに 気付かなかった綺麗な心
断られてもいい やっと気付いたこの気持ち 絶対に伝えたい
そう思って 僕は走り出した 最後に彼女を見た屋上へ
だけど 屋上に着いたその時には もう彼女はいなかった
僕は自分自身へのふがいなさに その場にうずくまり 泣いた
『なぜ もっと早くこの気持ちに気付けなかったのか』と自分への怒りに泣いた
彼女にたった一言「好きだ」と伝えられなかった哀しさに泣いた
その涙もいつしか枯れ果て 涙の筋の残る歪んだ顔を上げた時
空は鮮やかなオレンジに染まっていた その美しい空の色を 僕は今も忘れていない
そして 僕はいま 絵を描いている
まだ下手だけど それでも僕は絵を描く その大切ななにかを残すために
そして 大切な人を忘れぬように 一番大切な人に気付けるように
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