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人の渦 IN 蝶
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| 作詞 桜桃 李 |
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赤く紅い どす黒い空
低く飛ぶ 罪無きカラス
花の中に 翼のもげた蝶
水の中は 酸素を求める人魚
醜いこの星で 生きていく事しか出来ない 弱い生物
生きていくため 自分が自分であるために 人の渦に迷い込んだ
見上げた空は とても低く 見上げている者なんかいなくて
人の渦に逆らえなく 結局今日も 人の渦に埋もれていく
自分が自分であるために 人の渦に入ったはずなのに
気付いた時は既に遅し もう 抜け出す事も引き下がる事も出来なかった
醜いこの星で 生きていく事しか出来ない 弱い生物
生き抜くために 置いて行かれないように 自ら渦に入っていった
覗いた花の中は 身動きが取れない蝶
覗いた水の中は 息も絶え絶えの人魚
そんなものを見ていても 人の渦に入っている以上
助ける事も 助ける人も いなかった
そうやって楽観視しているが 自分も実はその中の1人
他人みたいにはなりたくない と言っておきながら 気づいた時は瓜2つになっていた
渦の中心がどす黒い穴 その渦の名を人の渦と言う
あなたは知っているのか もう手遅れか
まだ間にあうなら言っておこう
人の渦には 入ってはいけない
人の渦は 入りやすく そして入ったら 一生抜けない
渦の中心がどす黒いのは この世界の
憎しみ 妬み そして 醜さ
その全てが交じり合っている渦だから 入ってはいけない
そして
自分みたいな後悔をしない様に
渦に入ったら二度と抜け出せない
二度とタスカラナイ
人の渦に入りかけた蝶が
何事もなかったかのように飛びだった
何ともないと思われる その蝶の羽の粉は
渦の中心と同じどす黒かった
そのどす黒い粉を
今日も蝶は 街に撒き散らす
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