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そんな風に笑わないで
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作詞 歌歌 |
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君の仕草があまりにも緩慢で
美しさの究極に在ったから
僕はそれを壊したくて
細い首をがりりと噛んだ
シャワールームは立ち入り禁止
Tシャツのままびしょぬれの君
お風呂上りだったのでしょう
シャンプーの匂いが鼻先を掠める
口元についた紅い痕を
指でなぞって少し笑った
そんな風に笑わないで
そんな淋しそうに 疲れたように
泣き叫んで怒鳴って責めてよ
なのにどうして
そんな風に笑わないで
まるで一本のホウセンカのよう
その瞳は恐怖に染められて
僕はそれが可笑しくて
噛み付くようにキスをした
蒼い月は今夜は見えず
二人の姿は絡まりあうだけ
これを狂気と呼ぶのでしょう
触れたら弾けて消えていくのか
涙が溢れたその目元を
舌で掬って拭い取った
そんな風に笑わないで
そんな苦しそうに 傷ついたように
突き飛ばして殴って殺してよ
だからどうして
そんな風に笑わないで
泣いて 叫んで 叩いて 蹴って 罵って
噛み付いて 絞めて 責めて 怒鳴って
壊して 切って 殺して・・・
ああ お願いだから
そんな風に笑わないで
そんなあきらめたように 哀しそうに
大嫌いと言って走り去ってよ
なのにどうして
そんな風に笑わないで
そんな風に笑わないで
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