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呼吸前のその数秒を拡大して圧縮した
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作詞 林檎飴 |
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かなしみは寄せて集めた
そしたら、こんなに大きな
僕でさえ運べない瓶にうもれた
向かい合うことなんてない
たまに、視界の傍らに現れて
生きていく邪魔をするだけ
かなしみは寄せて集めた
色彩豊かな多大なるかなしみくん
僕はもう諦めた、ここに放置しよう
そうやっていつも見て観ぬふりをしてた
いつだって報われることなんてない
かなしみは寄せて集めた
もう僕が囚われることなんて無い様に、
頑丈な鍵をかけてぐるぐるまきにした
誰かが誤ってあけたりすることのない様に、
決して触れられないように
ブラックホールみたいにうずまいてる
星も月も無い孤独の無音の夜
不思議なことにかなしみは層を重ね
瓶に水へととかして薄めたはずなのに
中心さえちゃんと見える
僕は只今ちゃんと床に足をつけてるのに
底知れない、向こう側は果てしないのに
ちゃんと うっすらだけどあらわれる
かなしみは寄せて集めた
浮遊する思いは瓶にうずまく
嫌な思い出毎、沈めてしまおう
そう思ったのに 今もまだ振り返ると
かなしみが、泣きながら僕をみる
僕は泣き崩れることなんかない
ただ、少しだけ
壊れそうになった鍵を緩めて
解放しただけだった
自由になっていいよって
言われた気がしたんだ
誰かが確かに言ったんだ、
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