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canday
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作詞 林檎飴 |
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色とりどりの あめ玉
「ひとつぶちょうだい」
僕にかかる声
「どおっちだ?」
グーで握り締める両手
なんてね
どっちにもないよ
真剣に考える君の瞳
「こっち!」
指差された右手
開いたら あるはずもなく
「失敗したぁ」
君がにこっと苦笑い
「じゃぁ、挑戦さしてくれたお礼に・・・
どおっちだ」
グーで握り締める小さい優しい手
笑顔で溢れている顔
「じゃあこっち」
指差された左手
開いたら 包まれたラムネ5つぶ
「あげるね」
ふいに落としてしまった ラムネ5つぶ
何も感じない、僕の瞳の先に
残念そうな君の横顔
「じゃ、こっちあげる!」
またまたにこっと笑った顔で
右手を開かれた
そうしたら またラムネ5つぶ
ふたつのてのひらに隠していた
そんな優しさ
「ねぇ、もう一回して!」
昨日からすれば明日という今日なった
「こっち?」
「こっち?」
僕のあめ玉 奪われたくない
どちらにも入れなかった
何回してもあたるはずない
でもそのたび君は「隠すのうまいね!」と笑う
「ねぇ どうして疑わないの?」
「何が?」
「僕が持ってる、なんて証拠ないじゃん」
「だって『どっちだ』 ってことはどっちかにあるんでしょう?
ねぇ もう一回してよ!」
驚いて 今度こそ入れたあめ玉
指された右手
開いた先には
あめ玉1つぶ
僕がもらった 優しさ1つぶ
君の笑顔 ひとひら
二人が笑った あめ玉ひとつぶ
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