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宝探しの旅
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作詞 σηινψο |
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此れからとある二人が旅に出る
地図は無いと云う 目的は宝探しと云う
道中には
二人の旅を妨げる者在り
二人の道を阻む物有り
大陸を突破し二人は海へ来た
船を求め海岸を彷徨い 見つけたのは一軒の小屋
其処に住む男より船を譲り受けると二人は海へ漕ぎ出した...
波に打たれて尚二人は進む
次に陽が落ちるまでに 果てへの足掛かりを探す
風が吹き
船は浮きつつ海へ入り
船は立ちつつ裏返り
斜光を受けつつ二人は見つけた
微かに見えた小さな陸 残された力で其処を目指す
陽が落ちかけた頃に島へ辿り着くと明日に備え身体を休めた...
朝日に起こされ再び発つ
新しい日の希望を抱き 果てを目指して更に進む
数日が過ぎ
遠くに見えた目指す島
微かに見えた旅の果て
船を速めて果てへ近づく 二人の心臓も鼓動を速める
辿り着いた旅の果てに船を着けると宝を求め歩き始めた...
辿り着いた地で二人は財宝を求め歩いた
そんな時一人が小さく美しい花を見つける その花に向かい歩み寄る
もう一人は財宝を求め更に進む 二人は離れ離れになった
旅の果ての島で見つけた小さな美しさ
殺して自らの物にするか
此処で花が末永く美しく在る事を願うか迷いつつ花を眺める
彼を置いて進んだもう一人は今財宝の在り処へ辿り着いた
男は財宝を手にし 長年の夢を叶え帰還への道を急ぎ始めたが
花を眺める男は未だに迷い続けている
財宝をいち早く持ち帰りたい男は仲間のことも構わず船へ乗り込んだ
一方花を眺め続けた男はついに花の幸せを願うと決めた
そして財宝を求めた男を探したが何処にも見つからず 諦めて彼は帰ることを決意した
船に乗ろうと海岸へ向かう しかし船は無い 欲にまみれた男が行ってしまったのだ
そこで助けが来るまで何としてでも生き延びようと島で生活を始めた
その頃船に乗った男は大陸への道のりの中程まで来ていた
重い箱を乗せている上に漕ぐのが一人のため船はなかなか進まない
二人が別々の場で悪戦苦闘している間にも恐怖は迫っていた その翌日海と島を嵐が襲った
欲望の道をひた進む男の船は波に揉まれ 今にも終末を迎えようとしていた
何とか住処を見つけた男は激しい風に打たれつつも住処を捨て花の無事を祈り走った
嵐は更に強くなる
ついに船は沈んだ 男は欲望の産物と共に海の藻屑と化した
花の元へ走った男は 風に吹き飛ばされそうなか弱い美しさを守ろうと必死で体を張った
次の朝
花は嵐の置き土産を全身に美しく飾り 男に感謝するかのようにしっかりと咲いていた
しかし男は激しい嵐を受け病に倒れた
彼の傍には花が揺れていた
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