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ビブラート-記憶2007-
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作詞 蒼龍 |
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午前四時 儚いメロディーが響く
きっと闇空が 目覚ましを押したのだろう
交差点に轟く 真夜中のサイレン
二つの音を奏でる 二人だけの旋律
初めて出逢った頃のように
優しく 冷たい頬を撫でる
旅立つ空は まだ幼すぎるから
無色の涙が 小さな空間に零れるよ
花の枯れた 恋園の歌声で
記憶の片隅から どの音色を奏でればいい?
微笑みながら 眠る瞳の奥底
一番星光る 天使のソプラノよ
僕のビブラートは 震えているかい?
午前六時 小鳥の囀りが響く
きっと天空が 君を呼んでいるのだろう
渇いた唇に 思い出という名のキスで
忘れかけてた 潤いを抱きしめて
この世の法則は 残酷すぎるね
ミサの祈りすら 悲鳴でしかない
ユートピアの ピアノが美しすぎるから
哀愁奏でる五線譜も 音を見失ったみたいだよ
枯れ果てた 僕の歌声で
君という残像から どの音譜を刻めばいい?
彷徨いながら 辿る闇の奥底
夜風を誘う 黄昏の雫滴よ
君のビブラートは 震えているかい?
愛の記憶は いつか花となり
またその花は いつか土へと還る
ただ繰り返す 記憶の連鎖反応は
冥界探す旅人に 翼を与えてくれる
初めて出逢った頃のように
優しく 冷たい頬を撫でる
旅立つ空は まだ幼すぎるから
無色の涙が 別れの今日に零れるよ
午前七時 二人の着信音が響く
きっと天国の君が サヨナラを告げているのだろう
…それでも この世で確かに聞こえた
二人のビブラートは まだ震えているかい?
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