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ビブラート-記憶-
作詞 蒼龍
午前4時 静かな着信音が響く
きっと闇空が 君を呼んでいるんだろう
確かに聞いた 真夜中のサイレン
二つの音を奏でる 二人の旋律

初めて出逢った頃のように
優しく 冷たい頬を撫でる
旅立つ空は まだ幼すぎるから
無色の涙が 小さな空間に零れるよ

もう届かない 恋園の歌声で
記憶の片隅から 何の音色を奏でればいい?
嬉しそうに 眠る瞳の奥底
夜風に轟く 天使のソプラノよ
僕のビブラートは 震えているかい?


午前6時 小鳥の囀りが響く
きっと天空が 君を呼んでいるんだろう
渇いた唇に 思い出という名のキスで
忘れかけてた 潤いを呼び覚まして

この世の法則は 残酷すぎるね
ミサの祈りすら 悲鳴でしかない
ユートピアの ピアノが美しすぎるから
眠れぬ傷も 音を見失ったみたいだよ

枯れ果てた 僕の歌声で
笑顔の残像から どの音譜を刻めばいい?
こんなにも 小さすぎる身体で
いま大きな空へ 羽ばたこうとしている
君のビブラートは 震えているかい?

愛の記憶は いつか花となり
またその花は いつか土へと還る
それでも この世で確かに聞こえた
二人のビブラートは まだ震えているかい?

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル ビブラート-記憶-
公開日 2007/03/12
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 失恋
コメント 死で終わった恋がテーマの自信作です。
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