|
|
|
落し物
|
作詞 ナツキ |
|
まったく笑わない少年
心の中の誰かが言う
なんで君は笑わないの?
いつもみんなからはずれてさ
寂しくないの?
「独りのほうが好きだから。」
少年はそう言ってまたそっぽ向いてる
笑うことを忘れた少年
君はなんで忘れたの?
いつ落としてきちゃったの?
やっぱ寂しいよ
「寂しさなんて忘れた。」
そっぽ向いてる少年はそう言う
本当はいちばんの寂しがり
本当は毎日笑う少年
君はどこでそれを落としてきたの?
一緒に探そうよ
きっとそれを見つけることできたら
何かが違うと思うよ
「いいんだ。見つけなくたって、
見つけたって何も変わらないさ。」
またそう言って
本当は見つけたいくせにさ
でも、きっと、その強がりもみんな
好きになってくれるよ。
「またひとりになるだけだ。
だから僕はわざと落としたんだ。
もうあんなのいらないさ。」
君は見えてないのかい?
周りにはほら、
あんなにいるじゃないか
ひとりなんて言ったら、怒っちゃうよ
ほら、ひとつずつ探していこうよ
周りのみんなも探してくれるよ
いくらだって手を貸すよ
少年はいつだって
そっぽを向いて
周りを見たことがなかった
前を向けば
みんないた
見放してきた家族
ケンカ別れした友人
笑顔で手を差し伸べてくれてる
そっぽ向いてて
今まで気付かなかったこと
少年は自分を見つけるたびに出る
落としてきたものを探しに行くんだ
ゆっくりゆっくり
歩みだす
その後姿はそっぽ向いてた
あのときと違う
あのときの自分とはもうさよなら
|
|
|