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秋桜の歌
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作詞 ORI |
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小さな乙女が埋めた
幸せな花の種が
可愛い芽を吹き出して
優しい花を咲かせた
初めて咲いた秋の日
円らな瞳を見開いて
手を叩いて喜んだ
その笑顔が眩しかった
どしゃ降りの雨が降って
傘を差して守ってくれた
傍にいるよ、大丈夫だよ
その言葉が嬉しかったよ
雨上がりの雲の隙間から
覗く陽射しが綺麗だね
そんな小さな事に喜ぶ
君の隣にいたいよ
君の明るい歌声が好き
メロディは風に乗って
秋桜の花も揺れて
赤トンボもクルクル回った
だけどある時君の歌は
悲しみに満ち溢れて
秋の終わりを知らせるように
花びらは散り始めた
つらい恋を知った乙女は
涙を堪えて歌った
頑張るよ、もう泣かないよ
そんな君にそっと寄り添った
青白い月明かりに照らされた秋桜
木枯らしに吹かれて舞い散って逝く
その姿は儚くも美しかった……
ありがとうと伝えたい
君がいたから優しくなれた
どんな雨風にさらされても
笑顔でいて欲しくて
来年の秋にまた会えるよ
生まれ変わった幸せな種は
優しい花を咲かせる
まるで君のように
幸せな秋桜の歌……
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