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溶解
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作詞 ゆーえん |
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ずっと 溶けてしまえればいいと 思っていた
砂時計の砂のように さらさらと
紅茶の角砂糖のように 形も無く
夜の中の影のように 見えることも無く
ただ 入れ物から抜けるのではなく
箱でさえ 薄く消えて
ずっと そうなればいいと 思っていた
入れ物が形を成すだけで
中身は不確かなものばかりだから
創り出す物でさえ 自信が持てなくて
見えないモノが 怖く感じて
あまりにも無防備に晒して 透明なつららで
ざくりと 刺されてしまうのが 悲しくて
そう いつかなるんだと 分かっているのなら
空気となって 水となって 光となって 闇となって
溶けてしまいたかったんだ
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