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流星倉庫
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作詞 春原 イオ |
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渋滞に捕まって 動けないまま
買い物帰りの歩行者と 抜きつ抜かれつ
空気は澄み渡って ラジオに雑音なし
一番星が光っても 僕はまだここ
12月の陽炎 瞬きのヘッドライト
二つ先の信号が青に変わる
地上の流星群に掛けた願い事は
叶わないまま彷徨い
夜空に溶けることもできず
ガラクタみたいな夢を
僕は捨てきれず 匿った倉庫
誇りまみれのその扉に 鍵はかかっていない
ほら 声が聞こえる
赤色はベテルギウス 幻緑のアルビレオ
天辺のあの星に手を伸ばしてみる
聖なる歌声が街を包むから
天使にも逢えそうと
また一つ願いを抱いて
ガラクタみたいな夢を
僕は捨てきれず 匿った倉庫
誇りまみれのその扉に 鍵はかかっていない
まだ 声が聞こえる
百通りもの言い訳を考えて 騙してきたのはただ自分自身
星屑と言われても 集まれば空を照らす
笑われることを恐れるな
流星倉庫の扉を
渾身の力で引き開ける 朝
眩しすぎる程輝いて 僕の手を引っ張って
お待たせしてごめん
さあ ここから出よう
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