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恋花
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作詞 春原 イオ |
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すれ違う廊下 懐かしい声がした
振り向くことはできないけれど
虚ろな頭で 一つだけ理解し(わかっ)たこと
“アノ人ハ今日 告白スルラシイ”
思い出の底に隠してきた呻き声が
綻び探し漏れだして 左の胸を軋ませる
「実らなかった恋」と嘆くけど
水も遣らずに 光も当てずに
つぼみを枯らせたのはあたし
帰り道ひとり 歩幅持て余してる
幸せな二人に追いつかぬように
右側の影に自分重ねてすぐやめた
例えあそこに立てたって あんな風には笑えない
涙を浴びて育った恋は
ひらり葉が落ち 根からゆっくり
腐っていくのだと知った
どうすべきだったのかは 言われなくても分かってた けど
「実らなかった恋」と嘆くけど
水も遣らずに 光も当てずに
つぼみを枯らせたのはあたし
だからね
もしもこの先「種」を拾ったら
大事にするよ 見せびらかすよ
どんな花が咲くのだろう
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