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向日葵
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作詞 心菜 |
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君は 向日葵のような人でした
辛いときも哀しいときも
決して光から瞳をそらそうとせずに
ただ一心に 小さな光を信じて
前を向きながら歩いてゆく人でした
光を疑うことも知らず
光に裏切られたときも
己を責めてばかりで 決して光を疑わなかった
闇や悪を心底嫌って
醜い心を美にしてくれるような力があり
どんな傷も見逃さずに
優しく温かく癒してくれるような人でした
だけど
ちょっぴり照れ屋で 人に迷惑をかけまいと
弱さをすべて己に秘めて
強がっている弱い面のある人でした
いつの日もどんな時も
「泣きたいときは泣いてほしい」と言うくせに
決して涙を見せようとせず
一人隠れて背中を震わせ泣く人でした
声も上げずに、ただ涙を流す人でした
もちろん君は完璧な人間じゃない
何より 完璧な人間などこの世界にはいないのだから
弱いところも強いところもあり
やはり君も「人間なんだなぁ」と思うと
いつの間にか 心底愛しい人になりました
当たり前だけど そんな君にも悪はあった
綺麗なものだけであふれていたわけじゃなかった
だけどその悪を包み込んで隠すくらいの
大きくてやさしい光があった
君が光を闇の中に照らし
人々に伝えていけたのは
君自身が光だったからこそ
できたことだったのだろう
そんな君は まるで向日葵のようで
背中ごと包み込んで 抱きしめたくなった
花の命は短いように
君の命も早くに散ってしまった
それでも花は人々の心に咲き続け
枯れ間際に種をまいていくように
君も人々の心に生き続け 光り続けている
だからこそ
君が心に残してくれた種を まいてくれた種を
ひとつひとつ 大事に育てていけたらと想う
君のような
向日葵のような花が
少しでも
少しでも多く
心に咲き誇ってくれるようにと 願う
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