|
|
|
憧憬
|
作詞 倉坂 |
|
君はいいね その翼
私の汚れて傷ついた翼を見て
あざ笑うような顔で
飛ぶことを捨てたの
だってこんな翼役に立たないから
そう自分に言い聞かせながら
本当は 憬れ続けてたなんて―
皮肉 そんな言葉で片付けないで
こんな翼いらないから
こんなみにくい私よ 消えて
小さな檻の中
迎えを待つようにして眠る
眠らないと
君がまたあの顔で 笑うんでしょ
鎖の合間で 私は
泣くようにして 君を
眺めているんだ ずっと
君はいいね その歌声
私の枯れて響かない声を聞いて
横目で馬鹿にして
歌うことを捨てたの
だってこんな声じゃ出来ないから
そう自分に言っては悩んで
本当は 君のような声でもう一度―
汚い そんな言葉で片付けないで
歌えるものなら歌っていた
私は君とは同じじゃないから
地面の上で
もう一度 思ってみても
絶対に
君と同じにはならないのだから
いつものようにまた 君を
恨めしいようにして 私は
眺めているんだ ずっと ずっと
また君と並んで飛んで
もう一度一緒に唄を歌って
そんな夢を追い続けて
私は地で這うことしか出来ない
君はいいね その心
古いものは捨てて
新しいものだけを得て
私はもう 用済みなのね
|
|
|