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霜月の二十五日よ
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作詞 藤河 小戎朗 |
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あの日はいつだったか
冬なのに暖かかった日
ピアノが鳴った日だ
聴いている時は 異次元に
浮かぶ船の 先端(はし)に立っていた
言葉の無い その音色は
それだけで 己(おのれ)を映していて
今までの理論 覆(くつがえ)すように
俺の のど元をフルワセタ
そのピアノを弾く人は
あの日の君だった
それまで知らなかった
今までに微笑ましい日
ピアノが唄った日だ
何故か知らないが 俺さえも
ノスタルジア 感じていた
迷う心 その音色を
欲しがって 自分を見失って
そんな時棄てず 包んでくれた
心 和ませた旋律を
そのピアノを弾く人は
あの日の君だった
堕とされた日も 試された日も
君の弾くピアノに
何度 共に 救われただろうか
言葉の無い その音色は
それだけで 己を映していて
今までの理論 覆すように
俺の のど元をフルワセタ
そのピアノを弾く人は・・・
振り返らず 走る音は
聴く者を 夢へと誘(いざな)う音
今までの自分 裏切ったように
俺の 心さえフルワセタ
そのピアノを弾く人は・・・
あの日の君だった
あの日はいつだったか
冬なのに暖かかった日
ピアノが唄った日だ
霜月の二十五日よ・・・
この身をも フルワセテ
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