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雨の部屋
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作詞 あこ |
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今僕は君と居る
確かに君と居るんだけれど
時計の音と雨の音
聞こえてくるのはただそれだけ
いつもなら雨の中にさえ幸せを見つける君が
今日は寂しそうに外を見つめている
そんな君の横顔を
僕は見つめることしかできなくて
君が降り続ける雨を見て何を想うのか
僕にはわからない。
それよりも君が、今隣に居る君が
雨と一緒に消えてしまいそうで
僕はとても怖かった
窓を流れるしずくが君の存在を気付かせる
雨と僕、そして君だけの昼下がり
今君は僕と居る
確かに僕と君だけでいる
君の涙と揺れる肩
見えているのはただそれだけ
いつもなら目を合わすことさえためらう僕が
今日は強く君を抱き締めている
君に何もできない僕を 今この場で捨て去って
君の頬を流れる涙にどんな意味があるのか
僕はまだ知らない。
それよりも僕は、腕の中に居る君を
雨が降り続くこの部屋に
置いておくことができない
時計の音が時を刻んで君の傷を治していく
雨と僕、そして君だけの昼下がり
雨と僕、そして君と彼の昼下がり
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