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線香花火
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作詞 Noriko |
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弱くやさしく照らす灯は 季節を追うごと色を変え
太陽輝く夏の午後 熱く激しく何かを灯した
夜店で釣られたヨーヨーのように 無邪気に跳ね回り
日光(ひかり)を浴びたひまわりのように 明るく芯は強い
真夏の蜃気楼か幻 それとも寝苦しい夜に見た夢
それはそれは悲しくて切ない恋の予感か?
打ち上げることすら出来ない 小さな小さな恋花火
ずっとずっと隠している 部屋の隅で眠っている
夏が来ても取り出さない 小さな小さな恋花火
わかっているのにわからない 気付いているのに気付かない
苦しいだけだ…ってわかるから このまま眠り続けていたい
もし気付いてみたら 小さく音をたてて…墜ちていくのでしょうか
それはそれは淋しくて 悲しい線香花火のよう
打ち上げることなんて出来ない 小さな小さな恋花火
消えていくのが怖くて 終わらせるのが怖くて
火をつけることが出来ない そんな小さな恋花火
このままずっと眠らせて 湿って火がつかなくなるなら
火をつけて形も全部 燃やして焦がしてみましょうか
夏の終わり パチパチと音を立てて燃えていく
小さな炎のかたまりが そっと地面に落ちた
熱く静かな想いが そっと落ちて消えた…
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